h1タグとは?意味・使い方・SEOとの関係を初心者向けに解説
2025.05.26
h1タグとは何か?
Web制作を始めたばかりの方にとって、「h1タグ」という言葉は少しとっつきにくいかもしれません。しかし、Webサイトを正しく構造化し、検索エンジンに内容を正確に伝えるためには、このh1タグの役割を理解することが非常に重要です。
h1タグは、HTMLで書かれる「見出しタグ」の一種で、「そのページの主題」を示すために使います。HTMLにはh1〜h6までの見出しタグがありますが、その中でもh1は最も重要度が高く、「そのページで一番大事なタイトル」を伝える役割を持っています。
たとえば、雑誌で言えば「表紙タイトル」、新聞でいえば「大見出し」にあたるのがこのh1タグです。
Webページを訪れるユーザーにとっても、最初に目にするh1はそのページが何について書かれているのかを直感的に理解させてくれる大切な要素です。つまり、人にも検索エンジンにも重要な役割を果たすのがh1タグなのです。
h1タグの正しい使い方
1. 1ページに1つだけ使う
h1タグはそのページの「主題」を示すものなので、原則として1ページに1つだけ使用するのが基本です。複数のh1が存在すると、検索エンジンやスクリーンリーダーにとって「どれが主題なのか」が分かりづらくなってしまいます。
最近のHTML5では複数のh1も技術的には許容されていますが、それはセクションごとに<article><section>が正しく使われている場合に限られます。初心者のうちは「h1は1ページに1つ」と覚えておくのが安全です。
2. ページの内容を端的に表現する
h1の内容は、そのページの中身を正確かつ簡潔に表すタイトルにしましょう。
例えば「おすすめレシピ紹介ページ」であれば、「簡単に作れる!初心者向けおすすめレシピ10選」などがh1としてふさわしいです。
3. デザインのためにh1を使わない
h1タグはあくまで「構造」を示すものです。「文字が大きく見えるから」「太字にしたいから」といった理由でh1を使うのはNGです。見た目の調整はCSSで行いましょう。
SEOとh1タグの関係
SEO(Search Engine Optimization)において、h1タグはどのような影響を持つのでしょうか?
結論から言えば、h1タグはSEOにおける「重要なシグナル」の一つです。
1. Googleはh1タグを評価に活用している
Googleの公式ドキュメントでも、h1タグはページの主題を理解する上で参考にされていると明言されています。
Googleのクローラー(検索ロボット)はページを読み込む際、h1タグを見て「このページは何について書かれているのか」を判断する材料の一つとしています。
2. 適切なキーワードを入れることで評価が向上する
SEO対策として、h1タグにはそのページの狙っているキーワードを自然な形で含めるのが理想です。
ただし、「h1タグ SEO 検索エンジン 対策 方法」というようなキーワードの羅列は逆効果。読者が違和感なく読める形で入れるのがポイントです。
3. h1タグは1つだけでも十分
一部の人は「h1を複数使うとSEOに強くなるのでは?」と思うかもしれませんが、むしろ逆効果になる可能性があります。
検索エンジンが「主題が複数ある」と混乱し、評価が分散されてしまう恐れがあります。
h1タグでよくある誤解と注意点
1. h1タグでデザインを済ませようとしてしまう
先述の通り、h1タグは見た目のために使うものではありません。「h1にすると文字が大きいから便利」といった理由で多用すると、構造が崩れてしまいます。
見た目の調整はCSSで行い、構造とスタイルを分離するのがWeb制作の基本です。
2. h1タグが無い(または間違った場所にある)
意外と多いのが「h1タグがどこにも無い」というパターンです。CMS(例:WordPress)などでテーマを使っていても、テーマの構造によってはh1が自動的に設定されていない場合もあります。
また、「ロゴ画像にh1が設定されている」といった構造もありますが、これもページの主題として不適切であるケースがあります。
ページごとに、内容に即したh1を手動で設定することが理想的です。
3. h1とtitleタグを混同する
<title>タグはブラウザのタブに表示されるタイトルで、検索結果にも表示されることがあります。
一方でh1タグはページ内に表示される見出しです。
役割は似ていますが、内容をまったく同じにする必要はありません
titleは検索意図を意識してクリック率を高める表現に、h1はページ内容を端的に伝える表現に、と使い分けるのがベストです。
まとめ:h1タグを正しく使ってSEO効果を最大化しよう
h1タグは、HTMLで書かれる「見出しタグ」の中でも最も重要なものであり、そのページの主題を伝えるために使われます。
検索エンジンにとっても、ユーザーにとっても「このページは何について書かれているのか?」を伝えるための指標として働きます。
h1は1ページに1つだけ
デザイン目的では使わない
SEOキーワードを自然に含める
内容を正確・簡潔に表現する
これらの基本を守ることで、SEO的にもユーザー的にも「読みやすく、評価されやすいページ」に近づくことができます。
Webサイトは見た目だけでなく、構造や意味づけも非常に大切です。h1タグを正しく使えることは、初心者を脱する第一歩。ぜひ、あなたのWeb制作に役立ててください。